漢方薬には氣剤と呼ばれ、香りが作用するもの(気付け薬)がある。
気付け薬は、調子の悪い時に飲んでも効く。どのようなものがあるか?
六神丸、清心丸、感応丸 奇応丸 敬震丹‥ がある。
センソ入りは舐めると良くないですが、その他は、香りを嗅いで、舌の裏にしばらくおく。
唾液が溜まってきたら、唾液と一緒に薬をゴクンと飲み込む。
どのような時に使うといいか:
1 乗り物酔いをした時
目からの情報は、視神経を通じて脳に入る。
周りの動きが速い時は、画像の情報を脳が、処理するスピードを超える。
脳は、画像情報処理をする事に全力を注ぎ、胃や腸も制御することは後回しにする。
乗り物酔いが起きるメカニズム。
2 感染症の時
ノロウイルスに感染したとする。体はウイルスを排除するために、嘔吐や下痢をする。
感染症が治っても、嘔吐や下痢が続く場合がある。
どうして気付け薬が効くか?
シティモードとは、脳が 命を守るための最低限の脳の機能に特化した状態。
大脳皮質の機能が制限され、大脳辺縁系の機能が、優先された状態。
一次中枢が大脳辺縁系にある、「味覚」や「嗅覚」を使い脳にアクセスすれば、制限がかかった脳をリセットする事ができる。
シティモードの解除をパソコンに例えるなら、再起動してリセットするようなもの。
嗅覚についての説明
人が感じることができるニオイを大きく分けると7つに分類され、ニオイの原香と呼ぶ。
http://www2d.biglobe.ne.jp/~chem_env/kaori/h_kaori2.html 参照
(刺激臭 腐敗臭 ハッカ臭 花香 麝香臭 樟脳臭 エーテル臭)
原香に近いもの程効果がある。
7つの香りの効果の優劣は、吸い込むと、生命に危険が及ぶかもしれないニオイの感度が高い。
刺激臭、腐敗臭は食物を食べる時にそれが腐ってないかどうか確認するためのニオイ
ハッカ臭、花香 は匂いを楽しむもの
この三つの香りを使っても、シティモードの脳を解除することはできない。
麝香臭は、ジャコウ鹿が発情した時の生殖器から出る分泌物
パートナーを見つけないと、子孫を残すために判別するニオイで、生命維持に関係する臭いなので感度が高い。
樟脳臭やエーテル臭は、植物が忌避の為に作ったもの。
揮発性が高いニオイで、一歩間違えて吸い込むと、即死するかもしれないニオイ。 非常に感度が高いニオイ
この三つの香りをシティモードの脳を解除するために使う。
香りを利用した商品
六神丸、清心丸、感応丸 奇応丸 敬震丹は、目的に応じて、香り物質の配合比率を変えている。
基本は、脳に効くということ。気付け薬を頻繁に使いすぎる、作用の強い方から使うのは避けた方がいい。
脳が反応しなくなる事があるので、注意が必要。
例: 感応丸よりも敬震丹の方が、より揮発性が高い物質が含まれている。
敬震丹の方がよく効くが、香りに慣れてしまう事もある為、最初からはたくさん使わない。
敬震丹は、手の指でお薬のヒートを持つだけで効果がある。
また、内服する時は、1/3か1/4を飲むように指導している。