冬、寒いだけでなく嫌なもの。
それは、あのバチって来るあれ!
そう、「静電気」
バチって、痛いですよね。
痛すぎて車のドアに触れたり、洋服を着替えるのが
嫌になっちゃいますよね(-_-;)
それだけではないんです。健康の妨げにもなるのです。
お客様の中でも
1、「最近、軽い負荷のかかるような歩行で
動悸がする。病院で検査したほうがいいかしら。
それに、あちこち触る度にバチバチくる感じがひどくて・・・」
2、「何か、胸が重いようで息がしにくい感じで、
頭が熱くて、でも熱もないし、風邪もひいてないようなのに・・・」
などの相談でも、実は原因は静電気がたまっていたことだったのです。
なんで、分かるかって?
放電したら、症状が無くなったからなんです。
静電気って、簡単に言えば・・・
電気が人や物に溜まった状態や、その溜まった電気のこと。
発生しやすい条件は、気温20度以下、湿度20%程とされています。
「バチッ」と来る強烈な静電気はおよそ3000ボルトもの電圧だとか。
静電気は、溜めておくと健康に影響は出ても、電流がないに等しいから
「バチッ」ときて命を落とすことはないのです。
静電気の起きる仕組みは・・・
物質同士が摩擦や接触したときに
物質の持っていた電気のバランスが崩れることで発生します。
世の中にある全ての物質は、プラス「+」とマイナス「-」の電気(陽子や電子)
を持っています。
通常は、「+」と「-」の数が同じ数で、
中世の状態(静電気が発生していない状態)
になっています。
<例>
ですが、物質同士に摩擦が生じたり、引っ付けたり、はがしたりすると、
一方の物質の「-」電気の一部が、もう一方の物質に移動します。
この時に、
「-」電気が離れた物質は、「+」の電気の数が「-」電気より多い状態。
「-」電気を受け取った物質は、「-」電気の数が「+」電気より多くなった
状態 になります。
ということは、お互いの物質が持っている電気の数(量)のバランスを崩し
中性な状態ではなくなったということです。
こういう状態を「プラスに帯電」「マイナスに帯電」といいます。
<例>
セーターを脱いでるときなど、バチバチとして静電気を感じたときは
こんなやりとりが起きてたんです。
(その物質によって電気の個数や性質は変わります)
洋服の摩擦や椅子から立ち上がったときやシートをはがしたりしたときなど
様々な要因で体に電気が(+に帯電)溜まっていきます。
車や部屋のドアノブに触れると強烈にバチッとくるのは、この電気が
ドアノブに近づくと、
ドアノブの持っている「-」電気が、
体の「+」電気に 引き寄せられて集まり、
ドアノブに触れた瞬間に「+」電気と、「-」電気が
引っ付いて、一気に電気が流れます。
<例>
これが、あの強烈にイヤな「バチッ」の正体なのです。
冬の空気の乾燥がひどい時期は、空気中に水分がとても少なくなっています。
静電気は摩擦などで年中起きているのですが、空気中に水分が多いとその水分を
伝って電気は流れていくので、体や物に帯電することが少ないのです。
また大まかに言うと、夏の衣類や環境と、冬の衣類や環境とでは、
夏は汗をかいたり、綿や麻素材の物が多く、
冬はアクリルやポリエステル、靴下やブーツなど
電気が流れていきにくいものになります。
人の体は、
衣類にマイナス「-」の電気をもって行かれることで
プラス「+」の電気に帯電しやすく、
金属はマイナス「-」電気に、帯電しやすいという性質があるのです。
その2つが触れると、一気に電気が流れるために「バチッ」となるのです。
健康にも影響の出る静電気
静電気がたまってくると「イヤなバチッ」と来るだけでなく
交感神経が優位になり、血管の収縮や筋肉の硬直、免疫力の低下や
皮膚が固くなります。帯電した体は、浮遊している物質を引き寄せやすい
環境にもあります。
そのため、動悸やなかなか取れない肩こり、慢性的な冷え、むくみ
アレルギー、肌のトラブルも起きる原因のひとつになります。
(これだけではなく、ほかにも要因はあります)
血管が固くなり、しなやかさを失って来ると、赤血球同士がくっつきやすくなり
血流の流れが悪くなり、様々な症状が出てきます。
静電気はどうしても発生しますが、溜めないことが大事です!
静電気の影響を防ぐコツは・・・・
ずばり、帯電している電気をゆっくりと放電させること
1・木や壁や地面を触ってからドアノブなどに触れる(プラスチックやガラスは通しにくい)
2・水分たっぷりのジェルクリームを手に塗ってから触れる
(油分たっぷりのクリームではなく、水分たっぷりのジェルを使いましょう☺
なぜなら、クリームの油分は皮膚上に膜を張り、絶縁体のようになります)
3・クマザサ入浴剤入りのお風呂で毎日放電させる
(親水性にすぐれ、マイナスに帯電のため、皮膚に対して還元力がある)
(グリーンイライトのクレイ風呂でも良いが、毎日は入れない)
4・鍵や金属製のボールペンなどを持って触れる
5・指先で触れずに手の平やグーなど手全体で触れる
静電気発生の予防として
1・髪やお肌の乾燥を防ぐ
お肌が水分で潤っていると、その水分を通して電気が空気中に
放電されやすくなり、電気を溜めにくくなります
浸透性の良い水分たっぷりのジェルクリームを使用した後、
保護のためオイルやクリームを使用しましょう。
2・クマザサ入浴剤入りのお風呂で毎日放電させる
親水性にすぐれマイナスに帯電のため、皮膚に対して還元力がある
3・衣類の素材の組み合わせを考える
プラス「+」に帯電しやすいナイロン、ウール・羊毛、レーヨン
マイナス「-」に帯電しやすいアクリル、ポリエステル、アセテート
のような組み合わせで、帯電しやすくなります。
綿、絹(シルク)、麻の組み合わせは帯電しにくい組み合わせです。
また、上記の表の隣りあわせは帯電しにくい組み合わせです。
衣類同士の摩擦で電気が発生し、静電気が起きます。
元々、重ねて作ってあるデザインの衣類や靴下はその素材も
注意してもいいでしょう。
どうしても、これを着たいけど静電気が起きそうな時は
静電気防止スプレーを使用するのもいいかもしれません。
4・寝具にも注意
入浴後いお肌がカサカサしている上に、もこもこパジャマにもこもこ毛布や
布団カバーなど、寝ている間の摩擦で、電気を溜めている場合も多いです。
5・室内の湿度を40-60%に保つ
加湿器などをうまく利用して、湿度を保ちましょう。
静電気だけでなく美肌や風邪、インフルエンザ予防にもなります。